学習塾の教師になってから10年が過ぎました。これまで、何百人、何千人という子供たちの勉強をお手伝いしてきました。学習塾が子供たちにとって必要であるのか、それとも不必要であるのか、一昔前まではそのようは議論も、あちらこちらで盛んに行なわれていたようですが、現実問題、そういった議論にはまるで無関係のように、学習塾に通う子供たちは増加しています。いえ、正確には、子供の絶対数が減少してきていますので、学習塾に通う子供たちの割合が増加していると、言いなおすべきですね。
学習塾に通う子供たちと言いましても、通う理由はさまざまですから、ひとくくりにはできないのが最近の傾向です。昔、学習塾といえば、学校での成績を良くしたいがために親が通わせるというタイプのものであったような気がします。つまるところ、学校でよい成績をとり、さらに良い大学へ進み、一流企業へ就職する・・・、もしくは、お医者さんになったり、法律家を目指したりする・・・そんな図式があったように思います。しかし、時代はかわりました。
学習塾は、もちろん今現在でも、子どもたちの成績を伸ばしてあげるのが主な役割です。学習塾側も、親御さん側も、当然、子供たちもそれは熟知しています。しかし、現在、学習塾の役割は、時に、子どもを預かることそのものにある場合もあります。両親ともに働いて帰宅が遅いという場合、子供たちは学校から帰って、長い間一人きりですごすことになりますから、そういったときに学習塾へ通わせると安心であり、成績もアップするという一石二鳥となるわけです。
学習塾は、とくにそれに関しては異論はないですし、大歓迎なわけですが、そういうご家庭が多くなっているために、学習塾へ通う子供たちの割合が増加しているということにも繋がっているようですね。
学習塾も千差万別で、子どもたちの成績を上げるために一生懸命な塾もあれば、楽しく勉強しましょうというような、ややお気楽な塾もあります。さらにスパルタ教育の塾であったり、子供のやる気優先の塾であったりと、さまざまです。子供の絶対数が減少している今、学習塾のほうでも子供の確保は大切ですし、そのために、よりよい教師を募集したり、育成したりもしています。